自宅でできる疲労回復法
ツボ押しで疲労回復
疲労回復にはその原因に対応した、色々な方法があります。マッサージを行うこともその一つですが、それと並んで、ツボ押しをすることも効果的です。
ツボ押しは東洋医学で効果が認められた治療法です。体のあちこちには、ツボと呼ばれる場所があります。それぞれのツボは、違った意味を持っていますが、中には疲労回復に効果があるツボが存在します。
特に、足裏にある「湧泉」と呼ばれるツボは、土踏まずのやや上に位置し、体を元気にする万能のツボと呼ばれています。また、眼精疲労を解消するのに効果があるツボが、目の周りにいくつか存在します。目頭にある「睛明」は、目が疲れた時などに無意識にもんでしまうツボです。
また、肉体的な疲労だけではなく、精神的な疲労回復やストレス解消に効果のあるツボもあります。頭部にあって、いらいらを抑える「百会」、手のひらにあって、痛んだ心を癒す効果のある「労宮」などが代表的なものです。
これらのツボを刺激するには、通常指の腹などを用い、皮膚を傷つけないことに注意を払うことが大事です。木製で先が丸みを帯びた専用の道具を使うことのもあります。また、楊枝を数本まとめた先で刺激することもありますが、楊枝の先で傷が付くことがあるので、出血などが起きていないか、確認しながら行うことが必要です。
ツボの位置は、それほど正確でなくとも、押してみて気持ちよく感じるところをやや強めに押せば効果があるとされています。疲労回復の処置を色々行っても効果が上がらない場合は、自分でも簡単に行えるので、一度試したみてはいかがでしょうか。
アイシングで疲労回復
野球のピッチャーが、自分の登板が終わった後に、肩に何か当てているのを見たことがあると思います。あれは、アイシングと呼ばれるもので、文字通り氷を使って筋肉を冷やしているのです。アイシングの効果は大きく分けて、三つあります。
一つ目は、消炎効果です。強度な運動によって損傷を受けた筋肉は、むくみや炎症を起こしやすい状態になっています。炎症を起こしてしまうと、疲労回復にも時間がかかるようになってしまいますが、筋肉を冷やすことで、炎症の発症を抑えたり、程度を抑えたりする効果があります。
二つ目は血行の促進です。一見、冷やすことは血流を悪化させるように感じますが、筋肉を冷やすことで、血液も冷え、血液の粘度を下げることができるのです。粘度が下がれば、血流はスムーズになり、代謝を強めて疲労回復を促進し、また損傷を受けた筋肉の治癒も早まる効果があります。
三つ目は、痛みを抑える効果です。アイシングを行うことで、神経を麻痺させ、痛みという感覚を軽減しています。
アイシングは氷嚢のようなものに氷を入れて行います。冷蔵庫の保冷剤などは、温度が低すぎるため逆効果になってしまうので、通常は使用しません。また、あまり長く当てていると、皮膚に損傷を起こしてしまう場合がありますので、時間を区切ったり、直接皮膚にあたらないようにするなどの注意が必要です。
冷やすことが効果的だということは、逆に暖めることは筋肉の疲労回復には効果がないということを頭に入れておきましょう。
疲労回復に有効なウォームアップとクールダウン
強度の運動は筋肉中の乳酸を増加させ、疲労を引き起こす原因となります。休息はその疲労を解消するのに効果的です。しかし、軽度の運動が、逆に疲労回復に効果がある場合もあります。
まず、運動を始める前の、ウォームアップという軽い運動があります。ウォームアップを行うと、体温を上昇させることで筋肉や関節を柔軟にします。また、心拍などを徐々に上げていくことで、心肺への急激な負担を抑えることができます。
ウオームアップを行うことで、その後の本格的な運動をする時の体へのダメージを抑え、その後の疲労回復を順調に行わせることができます。特に寒い季節には、念入りに行うことが大切です。
また、運動を行った後に、クールダウン(クーリングダウン)という軽い運動を行うことも疲労回復に効果的です。急に体を休めてしまうと、強い運動で緊張した筋肉が固まったままになってしまうため、血行が悪化します。クールダウンを行うことで、血流が促進され、老廃物の除去に役立ちます。
クールダウンはあまり強く行ってしまうと意味がないので、軽いジョギングやウォーキングおよびストレッチ、マッサージなどが効果があります。また、あまり軽すぎても効果が無いので、適切な強さで行うことが大切です。
ウォーミングアップやクールダウンは、メインの運動で何を行うかによって、内容や強さを使い分ける必要があります。また、どの程度が適度な強さかどうかは、個人差がありますので、何度か経験を重ねて、最適なものを見つけるように努めることが大事です。
疲労回復に役立つ商品
疲労回復対策として、その原因に応じた様々な方法があります。その手法をサポートして、より効果を上げるための商品が色々と市販されています。
疲労回復には、良質な睡眠を摂ることが効果的ですが、より快適な睡眠をもたらすために、枕を中心とした寝具が用意されています。また、睡眠不足を補うために昼寝を気持ちよく行うための「うつぶせ枕」なるものもあります。
入浴剤や、アロマオイル、アロマキャンドル、あるいはお香なども、心身のリラックス効果があり、広い意味で疲労回復に役立つ商品と言えます。また、バランスの良い食事は、疲労回復に非常に大事ですが、食事だけでは摂りきれない栄養をカバーするものとして、サプリメントの利用も効果的です。
血行を改善して、代謝を促し、疲労回復を妨げる老廃物を排出するには、マッサージが効果的です。マッサージ効果のある商品として、いわゆる自動マッサージ機が多数出回っています。また、ツボ押し効果のあるいぼいぼサンダルや、鬱血を防ぐストッキングなども、マッサージ関連商品と捉えることができるでしょう。
効果の程は別として、磁気ネックレスや、エレキバンなども血行改善商品に分類されるでしょう。最近はやりの、フットバスも足の血行改善に効果があるとされています。
眼精疲労の解消に有効な商品もあります。アイマスクの形をした、パックや冷却の効果を持つ商品です。点眼薬の中にも、目の疲労回復に効果のある成分を含んだものがあります。
これらの商品を効果的に併用することで、疲労回復にチャレンジしてみてください。
軽い運動が疲労回復に有効
激しい運動は疲労の元ですが、軽度な運動を適宜行うことが、疲労回復に効果があるとされています。肉体的な疲労は、筋肉に老廃物が溜まることで起きるとされていますが、軽い運動は、その老廃物の除去に役立つ場合があるのです。
激しい運動をした後には、すぐに休息を取るより、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を行った方が、疲労回復がスムーズにいきます。血流が良くなることで、乳酸などの疲労誘因物質の代謝が早まるからです。
逆に、体を動かさないで、同じ姿勢を長時間取るような、例えばパソコンに向かうような作業を行った後にも、軽い運動が効果的です。体を動かさないでいると、血行が悪くなる一方、特定の筋肉だけが緊張を強いられるため、やはり老廃物が溜まりやすくなって、肩こりや首の痛みなどが発生します。激しい運動の後と同様、軽い運度で代謝を高めることが疲労回復に効果的なので、時々首を回したり、伸びをしたりといった程度の運動でも、意識して行ってみましょう。
パソコンに向かう作業では、目の疲労も発生します。これも目の周辺の筋肉が、緊張し続けるために起こるので、時々パソコン画面以外の遠いところに視線を移したり、目の周囲を軽くマッサージすることが、目の疲労回復に繋がります。
軽い運動を行うことで、呼吸も活発になりますので、脳に十分な酸素が供給され、脳がすっきり目覚めます。体の休めすぎ、例えば極端な寝過ぎは疲労回復に逆効果です。適度な運動で体のリズムと代謝を整え、質の良い睡眠を十分に摂るよう心がけることが大切です。



